サンキング開発ヒストリー

  • (その9 Here Comes The Sun)

昨年の夏、僕は久々にジョギングを開始、再び日焼けするハメになりました。
かつて父から聞いた「年齢を重ねてからの極端な日焼けは身体の中まで影響を及ぼす」という助言を忠実に守り、しっかりUVブロックもしました。 日陰を選んで走ったり、早朝から午前中、日が傾き出す夕暮れ時と走る時間帯にも気を配りました。
それでも夏の紫外線は容赦なく、照り返しも強力なので、どうしても日焼けしてしまいます。 ただ、若い頃のように、無防備に、急激に焼いた訳ではないので肌へのダメージや痛さをあまり感じる事無く、日々ゆっくりと次第に日焼けの過程をたどりました。

久しぶりの日焼けで、ちょっと自分が引き締まって見え、日焼けも悪くないなと思いました。
「今の美白ブームは過剰だ」と言う父の呟きを救いのように思い出し、 そもそも男が夏に日焼けもせず白いのはどうなんだ?と、焼けた肌を見ながら都合良く納得していました。

そして、何十年ぶりかでけっこう日焼けした僕は来るべくオーガスタ・キャンプに臨みました。
途中、通り雨はあったものの横浜赤煉瓦倉庫の野外イベントスペースは炎天下、
10月の奄美大島でさえ夏の名残のもと強烈な陽が降り注ぎました。
そして忘れてならない千葉幕張マリンスタジアムでのサマー・ソニック。
ここでも2日間、真夏日を満喫しました。

これら夏フェスの体験でふとある事に気がつきました。
大半の女子は大きな帽子やタオル、長袖のシャツで夏の日射しから肌をブロックしています。
当然、日焼け止めローションは忘れてならない必需品だと思います。
この時、僕の隣にいたイギリス人アーティストがこの光景を見て不思議そうに呟きました。
「なぜ、日本の女子はこんな太陽の下であんな格好をしているんだ。。」
「日本の女子は日焼けにナーヴァスなんだよ。日本では極端に紫外線(UV=Ultra Violet)は悪とされてる」
「信じられない!こんなビューティフルなサンシャインを拒否するなんて!」

たしかに海外の野外夏フェスで太陽光をブロックしている人はほとんど見かけません。
欧米の人たちは太陽が大好きです。
特に年間を通して日照時間の少ない北欧の人たちには太陽光線をブロッックする日本人が理解出来ないかもしれません。 彼らはシミやソバカス、シワ等をたいして気にしてないように思います。
とくに欧米のセレブと呼ばれている人たちは、日焼けする事を一種ステイタスとさえしています。

しかしながら、この夏フェスに参加しているすべての日本人女子がそこまでガチガチにUVブロックをしているかと言うとそうではありません。 中には「私は小麦色に焼きたい」と言う人もいるようです。

また一方で、ほとんどの男子はあまりUVブロックに積極的でなく、タンクトップのまま、あるいはT-シャツを脱ぎ捨て無防備に陽射しを浴びているため、 肩や顔が痛々しいほど真っ赤になっていると言った塩梅でした。 きっと何人かはその炎症で夜は痛さにうなされ、寝付かれず、数日後には皮がむけ、肌の色がまだらな状態になってしまったことでしょう。

後日、こんな状況を目の当たりにした僕は個人的にリサーチをしてみました。
結果、大半の男子は夏でもあまり日焼け止めを使わず、むしろ夏フェスやスポーツ、フットサル、課外活動等、そのまま素肌をさらしている事が多いと言う結論に至りました。 むしろ夏だから日焼けしたいと言う人が男子では大半でした。
女子の場合はやはりシミ、ソバカス、シワ対策としてUVブロックは欠かせない習慣のようです。
ただ、小麦色に焼いてみたいと言う女子が実は案外多い事にも驚きました。
「もしシミ、シワ対策が出来て焼けるならむしろ夏は焼きたい」こんな意見を唱える女子も少なからず存在します。

僕の脳裏をふと、ひとつのアイデアがよぎりました。
そして皮膚臨床薬理研究所(ヒフケン)の鈴木喬のもとを訪ね「UVブロックしながら日焼けが出来るローションは作れないものか?」と訊いてみました。 もし、そんなものが作れるなら僕はまた再び日焼けしてみたいなと思ったからです。

続きは次回にて→
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