サンキング開発ヒストリー

  • (その8 美白ブームの到来)

長年、紫外線の研究をしていた父が「あまり紫外線を無防備に浴び過ぎるな」と僕に警告したのは80年代も終わりの頃でした。
僕は30代後半に差しかかっていましたが,それでも夏は海に出かけると相変わらず日焼けを楽しんでいました。

結果、その代償として、背中や肩にはたくさんのシミが残り、
今では顔にも日焼けの記憶と言うべきシミが目立ち始めました。
さらに追い討ちをかけるようなシワの刻みも見受けられます。
僕は数十年を経た今頃になって、
無防備に日焼けしていたツケが回って来た事実を改めて思い知りました。

僕ら世代の仲間たちの中には慌ててビタミンCを摂取している人もいます。
そのシミをレーザー処理したり、濃いメイクで隠そうと努力している女子もいました。

そして近年でさえ、ファッションやおしゃれに目覚めた一部の若者たちは、
時代を超えて無防備に日焼けを繰り返しています。
彼等もやがて気づくはずです、もっと紫外線対策に気を使っていれば良かった、と。
彼等が年齢を重ねたとき、僕らと同じように隠れシミやシワに悩む時が来る。。。
後悔先に立たずです。

90年代、バブル崩壊と共に日本の経済は冬の時代に突入します。
そして巷では紫外線=悪と言う風潮が高まり、一気に化粧品業界は「美白」の時代に突入します。
メーカーは次から次へとUVブロックを謳い、SPF数値の高さを競い合うようになりました。

21世紀を迎え美白ブームは更に拍車がかかります。
消費者もただただこのSPF数値競争に惑わされ、勢いに乗ったあるメーカーは、一時、SPF100に達するサンスクリーン商品まで市場に送り込みます。 いま、その数値は50をマキシマムとして統一されていますが、数値(最近ではPA値も含め)が高ければ高い程、紫外線はブロック出来る、そんな行き過ぎとも言える認識のもと、昨今の消費者はサンスクリーン商品を手に取っているようです。

そんな状況を見つつ、ある日父が呟きました。
今の美白ブームはちょっと過剰過ぎる
僕はいつになく父の真剣なその言葉が胸に響きました。

続きは次回にて→
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