サンキング開発ヒストリー

  • (その6 細胞間脂質と世界特許ラメラテクノロジー)

細胞間脂質とは肌の表皮部分、一番上に存在する角質層の細胞と細胞の間に存在する脂質、つまり油です。 この層は0.02ミリ(ティッシュペーパー1枚ほどの厚み)しかないそうですがそこには角質細胞が20層前後で重なり合っています。

そしてその層に存在する細胞間脂質とはセラミド、遊離コレステロール、遊離脂肪酸などの油で構成されています。 この油は角質細胞同士をつなぎ合わせて剥がれ難くしているため、セメント物質、接着物質とも呼ばれています。 細胞間脂質の構造はサンドイッチ状になっていて水になじみやすい部分と油になじみやすい部分が交互に向かい合って層を作っています。 つまり油の部分が水になじみやすいところを包み込んで潤いを逃さない働きをしています。 この細胞間脂質の構造をラメラ構造(液晶構造)と言います。

皆さんが触ることのできる表皮内の角質層は、バリア機能と言って、健康で美しい肌を保つために重要な役割をしています。 正常に働いているときは、体内の水分や体液を外に逃さず、また一方では紫外線、有害物質や細菌、病原菌などの侵入を防ぎながら、 最終的には垢となって自然に剥がれていきます。

しかしながら、この角質層は大変デリケートな存在です。有害物質の影響や擦りすぎ(摩擦)、洗いすぎ、紫外線の浴びすぎ、また季節や環境において さまざまな刺激を受けることで、角質層はいとも簡単に壊れてしまいます。 そのため水分が蒸発し、肌は乾燥状態に陥ります。 肌がザラザラしたり、カサカサになるのはこのためです。 この状態を繰り返したり、そのままにしておくと肌荒れや小じわの原因にまで及んでしまいます。

つまり角質層の状態は肌の乾燥を防ぐためには大変重要であり、その角質層の水分保持機能、バリア機能を支えているのが細胞間脂質と言う訳です。

前回のダイアリーで紹介したように鈴木喬と父はこの細胞間脂質と類似した構造(ラメラ構造)のクリーム(=化粧品)開発と言うコンセプトのもと研究を進めました。 それは肌荒れの修正を促すものであろうし、バリア機能を高め、乾燥肌の改善やシワの予防にもなると言う、人体の脂に非常に近い性質を持つ安全な理想の化粧品、 彼らが40年前に世界で初めて世に送り出した敏感肌化粧品の未来型とも言えるものでした。

正確には1995年8月8日、皮膚臨床薬理研究所の一室で 鈴木喬はついにラメラ構造のプロトタイプ(原型)クリームを作り上げました。 これこそが細胞間脂質と類似した構造を持つクリームです。 これは父が長年夢見ていた化粧品でした。 「鈴木は化粧品乳化の天才だ」とまで言わしめた化粧品クリームでした。

このクリームは現在も皮膚臨床薬理研究所に保管されています。 防腐剤をまったく使用していないにもかかわらず、このクリームは15年以上を経過した現在でも細菌やカビ、バクテリアの発生が一切無く、 驚く事に系全体が当時のままで劣化もせず、まるでタイムマシーンで運ばれて来たような鮮度を保ち続けています。

その後、鈴木はさらに研究を重ね、このクリームの製造法を確立します。 これは外用剤(薬品)にも勿論適用出来る製造法です。

結果、ついにこの製造法は「液晶乳化組成物の製造法」=ラメラテクノロジー(注1)として2007年、日本、アメリカ、ヨーロッパにおいて特許を取得、 国際的に認可されます。

今回Sun King開発にあたり、僕はこの製造法に目を付けました。
潤いを保ち肌乾燥を防ぎ、バリア機能を高めて紫外線A波B波を最小限ブロックする、 そのために僕はこのラメラテクノロジーをSun Kingに応用してもらう事にしました。

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注)液晶乳化組成物の製造法)皮膚臨床薬理研究所(ヒフケン)所長 鈴木喬の開発した製造法(2007年:日米欧で特許取得)~中略~100%の液晶ラメラを作り出した。既存のものと異なり、これは系全体が液晶である。(特許番号3987551・3987552 US 7534369 EP 1801184・EP 1801185) →Wikipediaより。

ラメラテクノロジー:皮膚臨床薬理研究所の商標登録

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