サンキング開発ヒストリー

  • (その4 ラメラテクノロジーの開発)

現・皮膚臨床薬理研究所、所長・鈴木喬。
若き日の鈴木はS社でさまざまな化粧品開発に従事していました。 S社が一世を風靡した日焼け用ローション「サンオイル」もそのひとつです。 皆さんは「サンオイル」を知ってますか?覚えていますか? 僕が学生の頃、海に行く時は必ず誰もが持参していた日焼け用アイテムです。 「サンオイル」の特徴は日焼けによる肌の負担を軽減するものでした。後年、鈴木が開発する世界初の敏感肌用化粧品のコンセプトが既にこの「サンオイル」にも活かされていた訳です。

鈴木はS社において研究と開発を重ね自らをキャリア・アップして行きました。 これまでの鈴木の化粧品に関わる輝かしい業績は長くなるのでここでは割愛しますが、 ひとつだけ彼の大いなる業績を紹介しましょう。非水乳化法 (注 1)です。 現在世の中に流通している化粧品の製造法、非水乳化の基礎を築いたのがS社時代の鈴木喬です。

そして1995年、鈴木は非水乳化法のさらなる進化系を開発します。液晶乳化組成物の製造法「ラメラ構造技術=ラメラテクノロジー」です。(特許番号3987551・3987552 US 7534369 EP 1801184・EP 1801185) わかりやすく説明しますと「人間の細胞間脂質(液晶構造)と類似した構造」の化粧品を作り出す技術に成功したと言う事です。つまり有用有効成分を肌に安全に馴染ませると言う技術です。数多の浸透を謳っている化粧品は世の中に多数存在します。それらはほとんどがナノテクノロジーを謳った化粧品です。1995年当時、僕が知る限り日本に於いてはナノテクノロジーの化粧品は皆無でした。80年代のイタリアには存在していたようですが安全面の問題から一時市場から消えていたようです。鈴木はこのナノテクノロジーを進化させます。鈴木の液晶乳化技術は成分のナノと言う単位など至極当たり前の事で、それよりも成分の構造自体に目を付けていました。それは人間の細胞間脂質(液晶構造)と類似した構造の化粧品を作る事、つまりは化粧品を肌に同化させてしまう技術の完成を目指していました。
そしてそれは1995年8月、皮膚臨床薬理研究所の1室で完成しました。

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注 1)S社時代に鈴木が特許を取得した非水乳化法(特許番号 1168220 US 04254104):水をほとんど使わず(=非水)油分を保湿剤中で乳化し、その後、水(およ び水溶性成分)を加えて製品化する方法。微細な乳化粒子を得ることができ、安定性が高 く、クリームタイプから化粧水のようなさらさらとした乳液まで、幅広いタイプのものが 処方できる。さっぱりとした使用感のO/Wタイプ(水中油型)で、安定性が高く、微細な乳化粒子をキャッチしながら、有用有効成分を必要なところへしっかり届ける技術。

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